利用者の思いに寄り添った、
駅施設の改良を推進

駅や鉄道施設の建築における改良工事の設計・立案・発注業務を行っています。私は、各駅のトイレのリニューアルや待合室の新設、乗務員施設の整備、事業所の新築などを担当。横浜駅の駅係員用仮眠室を改装した際には、まず現場を下見して要望を聞き、図面におとして再度現場の利用者に確認。各部屋のレイアウトだけでなく、コンセントの位置など、細かい部分も含めて調整を行い図面を確定、工事の発注を行いました。どの工事も多くの人々との調整が必要です。利用する人の想いを汲み取り、できるだけ寄り添うように努めています。苦労もありますが、自分が提案したものが形になるのは感動的で、好評を聞くととてもうれしいです。

桜の駅での、
初めての待合室づくり

弥生台駅に新設した待合室では、お客さまからお褒めの言葉をいただけました。当社では順次待合室設置を進めており、ガラス張りの外観には、区や市の花など地域を象徴する模様をあしらっています。一方で弥生台駅は「桜の駅」として有名で、待合室にも桜を採用することになりました。初めてデザインの提案から任された私は、いくつかの案を出しながらデザイン会社との折衝を繰り返して、色味やバランス、ガラスの透け感などにこだわって作り上げていきました。2019年3月に完成してから、みなさまより高評価をいただております。待合室にいる短い時間にも、お客さまは見てくださっているのです。うれしさとともに、気が引き締まる思いを感じました。

お客さまのナマの声に触れて、
沿線を変えていきたい

これからの鉄道会社は、お客さまから選ばれなければ利用者が減少してしまいます。それには、お客さまのニーズをくみ取り、実現していくことが不可欠です。以前、西谷駅のトイレのリニューアルを担当した際、「南口にエレベーターを設置してほしい」というベビーカー利用者からの声があることを知りました。お子さま連れのお客さまが少なくないと気づいた私は、トイレに当社初の授乳室の設置を提案。社内の女性社員、ママさん社員に話を聞いてニーズを探り、実現まで至りました。私は学生時代「地域住民の声を活かした街づくり」を研究していました。今後は地域の方を交えたワークショップなどを通してより一層お客さまのお声に触れ、地域に密着した沿線作りに取り組んでみたいと思います。

多くの会社を訪問し、
多様な価値観に触れよう

就活では鉄道会社に絞って活動し、他業界は訪問しませんでした。今、社内の様々な部署や協力会社の方と仕事でご一緒するようになり、「こんなにいろいろな仕事があるのか」と感じています。限られた時間の中での就活は大変かと思いますが、多くの業界を見て視野を広げてください。その中にご自身のやりたい仕事や長所を活かせる仕事があるはずです。その結果、当社を志望していただきご一緒できますことを楽しみにお待ちしております。

※インタビュー内容は取材時のものです

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