コンプライアンス体制

CSR取り組みの基本体制とテーマ

経営基本理念の実践であるCSRの具体的な取り組みにおいては、ステークホルダーごとに「CS」「IR」「安心・やりがい」「社会貢献」「CSR調達(公正・公平な取引)」の5つ、全ステークホルダーに共通する「コンプライアンス」「リスクマネジメント」「環境」の3つ、合計8つのテーマを設定し、テーマごとにグループ会社が「グループ共通取り組み」を実施するなど、業種業態が異なる企業集団であるグループ各社が一体となって取り組みを進められるよう工夫しています。各取り組みはPDCAサイクルで展開し、継続的かつ段階的に改善を図っています。
こうしたCSR取り組みを推進するため、相鉄ホールディングス社長を相鉄グループCSR最高責任者とし、その下に「相鉄グループCSR委員会」「相鉄グループCSR推進協議会」を置いて必要事項を審議、決定しています。各グループ会社にはCSR担当役員・CSR担当者を置き、CSR活動の促進を図っています。
相鉄グループにおけるCSR憲章と言える「相鉄グループCSR基本規程」のほか、グループ共通のガイドラインやチェックマニュアルなどを整備して各社におけるCSR取り組みに活用するなどして、理解を促しています。

相鉄グループのCSR取り組みの基本体制
相鉄グループのCSR取り組みテーマ

年度CSR取り組み計画の策定

相鉄グループではCSR取り組みを進めるため、会社ごとに年度CSR取り組み計画を策定しています。これは、「コンプライアンス」「リスクマネジメント」「CS」を必須テーマとし、各社がそれぞれ自社の状況に合わせ実施する取り組み内容やスケジュールを設定し、年度末に実施状況の検証を行い、次年度の活動につなげていくものです。

CSRへの理解を深める取り組み

CSRの意義と取り組み内容についてグループ社員の理解を深めるため、さまざまな機会を設けています。役員・管理職を対象とした「役員・管理職講演会」やパート・アルバイトを含む役職員を対象にした「CSR全員研修」を年1回開催するほか、入社や昇進のタイミングでは「コンプライアンス研修」を行い、社員への注意喚起の機会としています。また役職員に配布する「相鉄グループ経営理念・CSRカード」やグループ報、職場に掲出するポスターなどを活用して、理解促進を図っています。

公平・公正な取引

相鉄グループ役員・社員行動原則に定めるとおり、お取引先の皆様との関係においては、諸法規を遵守し企業倫理に基づいた公平・公正な取引を行っています。

相鉄グループCSRアンケート

相鉄グループでは毎年、パート・アルバイトを含む相鉄グループの役職員を対象に「CSRアンケート」を実施しています。CSRに関する意識や、相鉄グループのCSR取り組みに対する考え方などを聞くもので、2019年10月~2020年2月に実施したアンケートでは、10,942人(回収率68.2%)の回答が寄せられました。回答は今後のCSR取組計画や理解促進活動に反映し、グループ社員のCSR意識向上に努めていきます。

相鉄危機管理センター

事件・事故等の危機が発生した際、初動体制として「相鉄危機管理センター」を設置します。相鉄ホールディングスのCSR担当部署を事務局とし、相鉄グループとしてリスクを管理し、速やかな情報共有と損害の拡大防止や危機の収束を図ります。

「相鉄グループ ヘルプライン」内部通報制度

コンプライアンス違反(法令・規則違反)を防ぎ、自浄作用の働く風通しの良い職場とするため、2005年度から「相鉄グループ ヘルプライン」を設置しています。これは、グループ社員が職場でのコンプライアンス違反あるいはそのおそれのある事象を発見し、これについて上司への相談・通報ができない場合、ヘルプラインに相談・通報することで、事務局が当該事象の調査などを行い、改善に結びつけるものです。パート・アルバイト・派遣社員等を含む相鉄グループの役職員が利用することができ、ヘルプラインへの通報が職場の課題解決につながる例も増えています。

「相鉄グループ セクハラ・人間関係ホットライン」で社員の悩みに対応

相鉄グループ全社を対象とした「相鉄グループ セクハラ・人間関係ホットライン」を2011年4月から運用しています。これはセクシャルハラスメント・パワーハラスメント等を含む職場での人間関係や仕事上の悩み、メンタルヘルスに関わる問題などを幅広く相談できる外部相談窓口で、従来はグループ各社が個別に設定していた窓口を統一し、パート・アルバイト・派遣社員等を含む相鉄グループの役職員が同一のサービスを利用できるようにしたものです。気軽に悩みを相談できる窓口を設けることで、社員が安心して働ける環境づくりの一助としています。